新しい言語と文化を学ぶことで、どんどん世界が広がっていく...。
小学校3年生のとき。 「Hello」くらいの英語しか分からないまま、新しい学校に通い始めた。 その学校に、日本語を話す人は、いなかった。
初日、「トイレに行きたい」と言えず、泣きそうになったこと。 放課後、1人だけクラスに残って、黒板に書いてある文字を連絡帳に書き写したこと。
相手が、何て言っているのか、分からない。
自分が言いたいことも、言えない。
それでも、自分にできることは、毎日学校に通うこと。 みんなが言っていることを、まずは、ただひたすら聞くこと。
学校のロッカーの前で
あるとき、「anyways」って言葉が聞き取れた。 会話の中で誰かが「anyways」って言うと、それだけ聞き取れるようになった。
今まで全く理解できなかった会話。 その、ほんの一部でも聞き取れるようになった。 とても嬉しかった。
大げさかもしれないけど、 ヘレン・ケラーが、水は「water」なんだと理解できたときの、 その感動に近いもの感じたと、自分では勝手に思っている。
少しずつ聞き取れる単語やフレーズが増えていった。 半年後には、5w1hを使った簡単な会話ができるようになった。
何も大したことを言えるわけではない。 でも、相手がなんと言っているのか、分かる。 自分が言いたいことが、言える。
これが、ただただ嬉しかった。
早朝、雪道の中を歩く
はじめは英語が全く話せない。 でも、とにかく英語のシャワーを沢山あびて、 小さな成功、小さな達成感を積みかさねていった。
Small steps goes a long way.
小さな毎日の一歩一歩が、遠い場所まで、自分を連れていってくれる。
そして、これからも、毎日の一歩一歩が、自分を、また新しい景色に連れていってくれる。
New horizon awaits...